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「沖田! 大丈夫!?」
友希さんが上から僕を覗き込み、必死に心配していた。
「ああ。大丈夫だよ」
今度は僕が友希さんに手を差し伸べられ、ゆっくりと立ち上がった。
「本当に大丈夫なの!? おかしかったよ!?」
「ありがとう。大丈夫だから」
僕が笑うと友希さんも少しだけ笑ってくれた。
「さて……友希さん。僕は行かなきゃいけないとこが……ん?」
突然、向かい合う友希さんの表情が引きつり真っ青になる。
「どうしたの?」
「あ、あ、あ、あれ!」
友希さんは僕の後ろに向けて指を差した。
後ろに何かあるのか?
僕はそっと振り向いて確認した。
「!」
それを見て、身体が固まり心臓が凍りつきそうになる。
どうして…………?
「よくやったじゃねえか! 総司!」
友希さんが指差した先には土方さんが立っていた。
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