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皇子は種を懐に仕舞うと、さらに口を開いた。
「そして最後に君には特別にこの顔を見せてやろう」
皇子の顔が再び捻れ、骨が暴れて体格が変化していく。
もう僕の視界は暗闇に包まれつつあった。
「!」
僕は暗闇に包まれながらもそれが誰だかわかった。
そうか……。そういう事だったのか。
パズルが完成したように、僕の中で謎が全て解ける。
あの時、あの場所で、奇跡の代償を拾ったのも……。
もう今さら……気付いても遅いのか…………。
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