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小さな白い光が掌に現れると、すぐにそれは宙に浮き、球体となり僕と友希さんを包んだ!
結界だ。
刹那。僕の視界が押し寄せてきた洪水で覆われていく。
洪水が僕達を飲み込むように結界に直撃するが、ビクともせずに水は流れていく!
敵の位置を確認しよう。
すごいな。気配だけで、ここまでわかるなんて。
前方約30mに春雨。隣にいた冬冷は宙に浮き上がって、何かやっている。
氷塊を作っているんだ。
向こうが時間を稼ぎ出したな……。
早く決着をつけなきゃ。
全てが流れ、押し寄せてきていた水一面の景色が終わる。
案の定、空では冬冷が隕石のような巨大な氷塊を掌で作り出していた。
まずアイツだな。
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