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結界が割れ、僕は前に一歩踏み出した。
巨大な氷塊が僕達を押し潰すためにゆっくりと空から降ってくる!
あれも遅く見える。
僕は菊一文字の柄を持ち、槍投げのように構えた。
多分今までと威力が違う。
血なのかわからないが何かが身体の奥から溢れてきて、いくらでも使えそうだ。
冬冷は氷塊の向こう側にいる!
僕は菊一文字に力を込めて、氷塊に狙い定めて投げつけた!
ズドドドン!!
一直線に飛んでいった菊一文字は氷塊を粉々にする程の威力で貫き、さらに冬冷を目指した!
冬冷の目の動きも鈍いからはっきりと追える。
あいつ、見えてないな。
ズシャン!
菊一文字は空に浮かぶ冬冷を容赦なく、腹から貫いた!
空中で血をまき散らし、菊一文字が刺さったまま冬冷が地上へ落下していく。
あと一人……。
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