奇跡の代償の先にあるもの

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終わった……。 僕は菊一文字を鞘に仕舞い、すぐに友希さんに駆け寄った! 大丈夫か? 生きているか? 膝を曲げて屈み、友希さんに向けて手をかざす。 生きているか確かめるより、回復させた方が早い。 掌から放たれた淡い光が、友希さんを包み込み、治療が始まった。 信じられないスピードで、傷は瞬く間に塞がっていき回復していく。 すぐに傷の手当てが終わり、僕は自分の胸に手を当て能力を解除した。 全身から湧き出ていた光は消え失せて、同時に不思議な感覚も無くなっていく。 「はあ~。ここからだ。僕は死ぬのか?」 今の所、何の異変もない。 その時、友希さんの瞼が微かに上下に動いた! 「友希さん! 友希さん!」 生きてた! 「友希さん! 友希さん! しっかりして!」 「沖田……?」
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