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渦巻く黒い穴の中から、一本の手が出てきた。
その直後、綺麗なピンク色の髪の毛と共に顔が出てくる。
あれは……誰だ?
穴から出てきたのは、この戦火には似合わない、ワンピースを着た可愛いらしい女性だった。
「秋醒か……」
フィフスが口を開き声を出すが、同時に再び力を失い、地に崩れ落ちた。
「黒タマゴもやられたのか……」
フィフスに秋醒と呼ばれた女の子が声を出す。
新たな敵か……。
「おい! お前! 突然現れて何者だよ!」
俺は溝の向こうに叫んだ!
駅のホームを挟んで喋っているかのように、もどかしさを感じる。
「何者? キャハハハハハハ!」
冷たい声が響いた。
「 何者でもいいだろ 」
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