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ジリ
思わず足を引いてしまう程の迫力が、秋醒って女にはあった。
「くっ! そいつにトドメを刺すから離れろ!」
俺はゲベール銃を構え直し、フィフスに銃口を真っ直ぐ向けた。
女には手を出したくねえ。
「女には手を出したくねえって思ったでしょ?」
「 ! 」
心を読まれた?
「キャハハハハ! 心を読んだわけじゃないよ。 君の表情がそういう顔つきしてた」
気持ち悪い女だ。
さっきから笑ってはいるのに、目が全く笑ってねえ。
秋醒はピンク色の長い髪を片手でかきあげてから、口を開く。
「さあ。黒タマゴ、死ぬ前にご主人様の元へ帰ろうか」
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