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「はぁ!? ふざけんな!」
フィフスに向けていた銃口を俺は秋醒に移した。
ゲベール銃を自分に向けられても、秋醒は顔色一つ変えない。
「ねえ? これから死ぬ者にトドメを刺す事に意味があるのかな?
君はそれで何を得るの?」
「…………」
確かにフィフスは虫の息だ。
だが……。
「回復系の能力を持っている奴がいれば、治す事ができるだろ?」
「確かに臓器さえも治せる人もいるけど、これはもう無理だよ。
その人が主人なんだけどね。
だから死ぬ間際に主人の元へ返してやりたいんだ。
だめかな?」
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