狩人-2

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秋醒の真剣な眼差しは、嘘をついていないように思えた。 しかし、ここでフィフスを俺だって逃すわけにはいかねえんだ。 「いいから! 離れろ! そいつは俺の仲間を殺した! その仇討ちは当たり前だろ?」 こうしている間にも、フィフスの呼吸はどんどん荒くなっていった。 確かにもうじき死ぬ……。 「僕は嘘をつかない。黒タマゴはもうすぐ死ぬ」 風がなびくが、秋醒は髪を抑えたりはしなかった。 ただ視線だけが真っ直ぐ、俺に向けられる。 「っざけんな!」 よく冷静になれよ。 白石はどんな死に方をしていった? その仇が目の前にいるのに、それをわざわざ逃がせってのか? 「もし君が僕の要求をのんでくれないなら……。僕で良かったら相手になるよ」
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