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その言葉に夏鮫の驚いた表情が一瞬見えたが、僕は穴に飲まれた。
僕はね、残酷なように見せかけて、強がって、戦いが好きで…………。
たまに…………ちょっと違うな。
たまにじゃなくて、しょっちゅう、無茶苦茶だけど。
本当は優しくて、溢れるような愛を求めた、本当の幸せを探している夏鮫が大好きなんだ。
僕は夏鮫のそばにいるよ。
夏鮫と笑えるように。
死んじゃったら、一緒に笑えないでしょ?
だから……だからね…………。
絶対、いつも通り、夏鮫は余裕そうに笑って帰ってきてね。
穴を出た僕はすぐさま、ピス様の元へ向かった。
ピス様がブレイクを起動させ、指示に従って異次元ホールを開く。
僕が作った穴からは、ブレイクが飛び出していった。
さよなら。
ブレイクは全てを破壊するだろう。
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