秋醒の心

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暗闇が終わり、視界は切り替わって僕達はある部屋の中に着いた。 「……」 傷ついた黒タマゴを僕は優しく降ろした。 「黒タマゴ!!!」 悲鳴に近い声が上がり、僕は同時に床に片膝をつく。 「発見した時には、手遅れでした。申し訳ありません」 泣きながら、黒タマゴにノア様は抱きつく。 「あああああああ!」 ノア様は声をあげて、泣いた。 「今、私に力がないのが悔しい!」 黒タマゴの大きな身体にはノア様の身体は、本当に小さく見えた。 僕はその光景を見るのが、本当に辛かった。
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