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私は地面に転がり、両手をついた。
ブレイクの爆発により吹き飛ばされた砂漠は、地面がゴツゴツとしていて、掌が痛い。
ちゃんと手の感覚はあるんですよね。
神経が通っているので。
指先による繊細な感覚だけは、失いたくなかった。
だから私は両手だけは残したのだ。
指先による感覚は私にとって、スキルの種の範囲を設定したりなど、本当に重要なんです。
能力しか私にはありませんからね。
さて、ブレイクにも約束した事だし本気を出しましょう。
私は膝を立てて、立ち上がった。
「すみません。ガラにもなく、少し自分の身体能力を試したくなってしまいましてね。能力を使います」
そうだな。名前を付けるとしたら、開花能力乱れ咲きかな……。
私は胸に手を当て、血液ボンベの血を使用した!
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