戦争の行方

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空気が凍てつき、荒波のように私を飲み込む。 私が見た光景は地獄そのものだった。 「こ、こんなのおかしいよ……絶対に」 同じ人間じゃないか! そんな言葉をどっかの小説かドラマか映画で見た事ある。 人間同士が戦っているお話。 私はそれを見て感動した。 しかしそんなものが全て嘘のように思えてくる。 目の前では人が当たり前に死んでいく。 「いやあああ゛あ゛!」 パシンッ! 私の頬が何かにぶつかったのか顔が横を向いた。 「真文さん!しっかりして!」 「卑弥呼さん……?」
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