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「逃げろおおぉ!」
空から虹色の液体が降り注ぐ。ドロッとした水飴のように虹色に輝きながら夜を照らし、淵は広がり闇を食い始める。
「どこに逃げるんだ!」
「助けてくれええ!」
「世界が崩れてくぞ!」
夜が終わり、朝が来たような景色。
だけど虹色は希望をもたらしていなかった。
絶望を示し、終わりが近づいてくのを感じとれる。
「卑弥呼!」
声が聞こえ、視線を移すと信長さんが上空からフライシューズで降りてきた。
信長さんはだいぶ怪我を負っていた。
刀は折れ、斬られたのか、至る所に切り傷があり血を垂れ流している。
着地した瞬間に信長さんはフラついた。
慌てて卑弥呼さんが支え、信長さんは口を開いた。
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