戦争の行方

15/21
前へ
/21ページ
次へ
「一体、何が起きているんだ!?」 信長さんは吐血しながらも冷静に喋っている。 「わかりませんわ。突然、空が欠けるなんて……」 「敵もこの事態は予測してなかったみたいだぞ……」 見渡せば戦闘員はどこに逃げるわけもなく、ただあたふたと走り回っている人がほとんどだ。 生き残った、わずかなモンスターでさえも、空に向かって雄叫びを上げている。 屯所の前で戦っていた高杉さんを見ると、地にお尻をつけて、茫然と空の穴を眺めていた。 「とにかくあの液体に触れる前に、みんなで建物の中へ入りましょう!」 卑弥呼さんがそう言うと、信長さんを支え、高杉隊長がいる場所まで急いだ。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

265人が本棚に入れています
本棚に追加