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「一体、何が起きているんだ!?」
信長さんは吐血しながらも冷静に喋っている。
「わかりませんわ。突然、空が欠けるなんて……」
「敵もこの事態は予測してなかったみたいだぞ……」
見渡せば戦闘員はどこに逃げるわけもなく、ただあたふたと走り回っている人がほとんどだ。
生き残った、わずかなモンスターでさえも、空に向かって雄叫びを上げている。
屯所の前で戦っていた高杉さんを見ると、地にお尻をつけて、茫然と空の穴を眺めていた。
「とにかくあの液体に触れる前に、みんなで建物の中へ入りましょう!」
卑弥呼さんがそう言うと、信長さんを支え、高杉隊長がいる場所まで急いだ。
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