戦争の行方

2/21
前へ
/21ページ
次へ
工藤真文─────────── 私達はどうなるのだろう。 もうそれは誰にもわからない事だった。 屯所に溢れかえる怪我人。みんなでカバーできる数ではない。 次々に押し寄せてくる傷ついた人達。 既にストックの血もみんなで全て使ってしまった。 「!」 建物全体を激しい揺れが襲う。 私が卑弥呼さんを見ると、卑弥呼さんは覚悟したように口を開いた。 「もうここは駄目ですわ。外へ出ましょう」
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

265人が本棚に入れています
本棚に追加