戦争の行方

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私はとりあえず近くに倒れている人を肩を組んで支えた。 「すまない……」 片方の眼球が潰れ、皮膚がただれて上半身は肉が剥き出しになり、血だらけになっている。 私の羽織に血がベトっとついた。 意識はあるんだ。 名前も知らない誰かだが、みんなが必死に戦っている。 早く終わって欲しい。 なんでこんな事になっているのか? 本当に勝てるのか? 不安が一気に襲いかかってきた。 私は胸の上に掌を当て、暴れる心臓を抑えた。 「足を怪我している人を治せるとこだけすぐに治して!時間がないですわ!歩ける人は歩いて!」 卑弥呼さんの声が誠の間に響き渡る。
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