戦争の行方

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目を瞑りたくなるような光景。 ほとんど死にかけの人達が次々に誠の間から出て行く。 「おい!お前!比良を頼む!」 高杉さんが担いでいた比良隊長を、立花さんに託しながら喋り続ける。 「卑弥呼!総長はどこ行った!?総長なら瞬間移動が使えるはずだ!それで怪我人を移動させるしかないだろ!」 「天草総長は多分いないですわ!さっきまで屋上にいたけど、いたら屯所がこんな事になりませんもの」 「クソっ!!!確かにそうだ! 仕方ねえ。 退路は俺が作る! その間に怪我人を連れてどこかへ移動しろ!」 高杉さんは腰に差していたゲベール銃を両手で握った。 「なあに、ここへ来る時も敵を倒して無理矢理、こじ開けるように入ってきたんだ。 逃げ道くらいなら作れる!」
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