戦争の行方

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後から来るって言ったって……。 私だって少しは戦えるのに……。 「!」 今までで一番激しい揺れが屯所を襲う! 視界が上下に動き、地震が起きたように床が振動する。 比良さんを背負い私は二人をしっかり支えた。 すごく重いが喚いている暇はない。 「真文さん!早く行きましょう!」 正面の入口はまだ人が溢れているため、私達は一番近くの硝子が割れて出きた穴から屯所を脱出した。 目の前には燃え盛る火焔。卑弥呼さんが御札を使い、私達も守ってくれる。 駐車場に行くには正面玄関前を経由しなければ行けない。 私は遅いものの足早に正面玄関へ急いだ。
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