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くそっ!
くそっ!
今、考えても冷静になれない!
いつやられたかじゃなく、これからどうするかを考えなきゃいけない!
『夏鮫……死は理由もなく突然、訪れるものなんだな。私は君に出会えてよかった』
「よせっ!つまらねえ事、言うんじゃねえ!」
思わず声に出して、叫んでしまう。
『早めに大事な事を言っておかないと、何も伝えられないかもしれないだろ……?』
亀裂は段々と広がり、とうとう先から根本まで、蜘蛛の巣のように張り巡らされた。
耳に届いてくる雷鳴。
そうだ、自分の事に夢中になり忘れていた。
目の前では渋谷が身体に黒い稲妻を纏い、殺気を放っていた。
攻撃してくる気だ!
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