275人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
全力で闇刀を押し、俺は光刀を振り払った。
光刀が振り払われた反動で夏鮫がバランスを崩す。奴はそのまま後方へ下がり、距離をとって停止した。
俺は休む暇を与えないためフライシューズを加速させ、地面スレスレを飛び、夏鮫に詰め寄った。
振り上げた闇刀が黒い渦を巻き、力を溜め込む。
俺は夏鮫を狙い、闇刀で斬りかかった!
それに反応し、夏鮫は光刀を縦に構え、防御の形をとる!
再び闇刀と光刀がぶつかり合い、激しく黒と白の眩い光が刀から生み出される。
俺はフライシューズのエンジンを最大限に上げて、力ずくで光刀を押した。
「いける!」
ふらつく夏鮫に最後の一押しで斬りかかろうとした時、奴は予想外の行動をとった!
夏鮫はバランスを崩しながらも足を引き、凄まじいスピードで蹴り上げてきた!
爪先が闇刀の柄の下に直撃し、闇刀が手からすり抜け、空中に舞う。
「しまった!」
目の前を見ると、夏鮫は既にバランスを立て直し、光刀を振り上げて構えていた。
最初のコメントを投稿しよう!