天草の全力と芸術

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溜め息をつき、一瞬の間を空けてから私は口を開いた。 「………………面白い人ですね」 「ハハハハハ!そなたもな!わらわの次に、スキルの種を使いこなすセンスがあると思うぞ!」 私は残った右腕の掌を広げたり、握ったりして感覚を確かめ直した。 失った左腕の激痛と傷ついた右腕の激痛。 共に体力を激しく奪っているが、まだ残った右腕は感覚を失ったわけじゃない。 「どうした? 天草。 わらわと共に来い。 その傷を本部で治してやる。その後はわらわと共に生き残ったプレイヤーを始末しに行こう」 「例え、 世界が滅んでも、 世界が崩壊しても、 どんなに嬉しくても! どんなに悲しくても! どんなに辛くても! どんなに泣いても! 大切な人を裏切る事は、絶対にない! 私が死に値する苦しみにあっても! 私が死んでもだ! 誰があなたみたいな、クソについて行くか! それなら死を選ぶ!」 「バカな男だ。わらわには理解できないな」 「例え私が殺られても、私の仲間が必ずあなたを倒してくれる。 そう、私は信じている」 「ふん。戯言だな。それなら死ね!」
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