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流れ星のように上空から地上へ落ちていく光線は、滝を流れる水のような轟音を奏で、皇子に向かう。
捕らえた!
あの位置で避けられるはずがない!
俺の目で確認できる限界。
光線は皇子に限りなく近づき、覆ってしまい、姿が見えなくなってしまう。
光線が玉座の間の床に衝突し、一層眩い光が部屋中を照らす。
刹那。静かな時が訪れ、直後に光線が今までで一番の轟音で爆発する!
部屋が上下に激しく揺れ、床が崩れ落ち、爆風が吹き荒れ、粉塵が舞う中、俺は爆心地をしっかりと見据えた。
「────!」
これぐらいで死ぬはずがないよな……。
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