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いやいや、俺はバカか!
あのシャボン玉のような膜を張られたら、連射しても無意味じゃないか?
なら、あれを割る攻撃をするしかない。
だがよく考えろ。
万が一、俺の中で最も攻撃力が高い技でも壊せなかったら……?
皇子に勝つ手段は無くなり、死を受け入れるしかない状況に陥る。
まだ戦いが始まってから数分も経っていない中で、既に絶望的な考えが頭をよぎる。
奴は攻撃を防いだだけ。
圧倒的な差は埋まらない予感。
無意識に再び肩を上げて、腕を引き、掌に力を入れて光を溜めていく。
「い、いや!必ず壊れるはずだ!」
俺の口からは自然と言葉が漏れた。
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