頂上決戦①

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近藤勇──────────── 衝突した皇子の刀と、虎徹。 皇子が押してくるが力技なら、俺も負ける気はしなかった。 刀と刀が擦れて、僅かに金属音が奏でられた。 それに伴うかのように皇子が口を開く。 「確かヤマタノオロチの時のレベルは12000程だったか?あの時とは比べ物にならない程の力を感じるぞ」 「!」 馬鹿にされている。 刀を握る皇子の手元が一瞬だけ視界に入り、自分の愚かさに気づく。 俺は両手で刀を支えているにも関わらず、皇子は片手で刀を押していた。 基礎能力でもだいぶ差がある。 天草のようにレベルが低くても能力が秀でてるなら話は別だが、俺はそうもいかない。 奴との差を埋めるのは、基礎と能力をうまく使いこなし、隙を狙うしかない。 とりあえず現状を打破しなければ! 能力はまだ使いたくはない。 一度、フライシューズで距離をとるか? もしくはこのまま耐えるか?
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