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なんだ?
『様子がおかしいで!』
敵を見据えると、確かに違和感があった。
夏鮫が持っている光刀が黒く輝き、奴自身がうろたえている感じがする。
「何が起きたんだ!?」
『わからん。様子がおかしいのは間違いないで!』
黒く輝いた光は夏鮫の身体全体を包み込んでいく。
光に包まれる前の夏鮫は苦痛の表情を浮かべ、顔を歪ませていた。
俺は唖然として、その異様な光景を見守る。
黒い光から感じる気配は、闇刀から生み出される邪悪で悪魔の独特な雰囲気にそっくりだ……。
それどころか、どす黒い水はdevilish waterそのもの。
黒い水に包まれたせいで姿は見えないが、水の中でもがきながら暴れているのは動きを見ればわかる。
『ワイと同じ雰囲気がせえへんか?』
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