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夏鮫は俺と同じ様に腕を黒い刃に変え、凄まじいスピードで迫ってきた!
まるで夏鮫だけ、時間の進み具合が早くなったと感じさせる程のスピード。
流星の如く迫り来る夏鮫の軌道に、俺はなんとか刃を合わせた。
刹那、俺の刃と夏鮫の刃が衝突する!
何て力だ!
ガードした俺の刃は力負けし、簡単に弾かれた!
「まずい!」
弾かれた事によって、がら空きになった正面!
すぐさま夏鮫が刃を振り上げる!
弾かれた右手を戻す時間はない!
俺は咄嗟に左手の掌を硬質化させ、前に突き出した。
再び振り下ろされた刃は、硬質化させた左の掌と衝突する!
「────!」
受け止めた直後、夏鮫の身体に轟く黒い雷が密集し始め、奴からは強烈な殺気を感じた。
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