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爆発的に高い温度は酸素を激しく奪い、息苦しくなる。
爆風で吹き飛ばされ、わけがわからなくなったが、誰かに後ろから引っ張られるような感覚。
何が起きてんのか、わけがわかんねえ!
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その刹那、何故か空気が濁った気がした。
例えるなら闇に飲まれるような。
後ろに引っ張られる感覚だけは続く。
だけど、身体が焼かれる感じがしない……。
あれ? 濁った空気が突然、澄んだような気さえする。
風も無くなり静かになった。
これが死か……?
「自分で飛びなよ」
引っ張られていた感覚は、突如無くなり俺の身体が落下していく。
『はよエンジンかけんかい!』
「──!」
闇刀!?
俺は混乱したまま、とりあえず瞼を開き、落下を防ぐためフライシューズのエンジンをかけた。
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