闇刀と光刀の結末

16/23
前へ
/36ページ
次へ
見開いて映った景色を見て、唖然とする。 「空……」 視界に映ったのは、掌程の大きさで無数に建物が並ぶ街。 ちょうど自分の真下にある一角はドームのような煙に包まれ、激しく炎上していた。 「キャハハハハハ!危うく死ぬところだったね」 ついさっきも聞いた、聞き覚えのある声。 「お前は……」 声がした方を振り返ると、秋醒とかいう女が宙に浮かんでいた。 ピンク色の髪が風で靡き、手で押さえている。 「俺を助けたのか?」 「そうだよ!危なかったんだから! 爆発した直後に穴を開いて、君を移動させたんだ!」 秋醒は平然と微笑んでいる。 「なんで助けたんだ!? あいつはどうした?」
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

265人が本棚に入れています
本棚に追加