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見開いて映った景色を見て、唖然とする。
「空……」
視界に映ったのは、掌程の大きさで無数に建物が並ぶ街。
ちょうど自分の真下にある一角はドームのような煙に包まれ、激しく炎上していた。
「キャハハハハハ!危うく死ぬところだったね」
ついさっきも聞いた、聞き覚えのある声。
「お前は……」
声がした方を振り返ると、秋醒とかいう女が宙に浮かんでいた。
ピンク色の髪が風で靡き、手で押さえている。
「俺を助けたのか?」
「そうだよ!危なかったんだから!
爆発した直後に穴を開いて、君を移動させたんだ!」
秋醒は平然と微笑んでいる。
「なんで助けたんだ!?
あいつはどうした?」
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