天才科学者と平民

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「──!」 瞬きをした刹那、花道院は既に俺の至近距離にいた! 速いっ! 両手はポケットから出てるが手に何か持っている気配はない。 と言うことは、至近距離使用の能力か……? 迫り来るスピードに合わせて、俺は爪を構えた! ……いや……。 ここは念の為、避けよう! 花道院が手を振ると、掌からは何かが放たれる! 俺は瞬時に時空の穴を開き、場所を移動した。 移動先は10m後方へ。 出口を出て、すぐさま俺が居た位置を確認する。 花道院が見失った俺を見つけ、お互いの視線がぶつかった。 奴の足元からは僅かな白い煙があがっている。 危なかった……。 あれはおそらく“酸”だ。 「──!」 気配を感じ、見上げると、真上からは刀を構えたもう一人の花道院が攻撃を仕掛けてきた!
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