天才科学者と平民

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刀を見る限り、物理攻撃だな。 念の為にまた時空の穴を使うって手もあるが、無駄に血を使いたくない。 俺は爪を刀に合わせ、花道院を待ちかまえた。 花道院が地上に近づき、振り上げた刀が振り下ろされる! 爪は軌道に上手く合い、綺麗に刀の中部を受け止めた! ぶつかると同時に凄まじい衝撃が爪にのしかかり、足裏まで響く。 俺は刀を押さえながら、もう片腕の爪で花道院に切りかかった! 素早く花道院は刀を引き、新たに繰り出された俺の斬撃を防ぐ。 衝突した時に奏でられた金属音は、部屋中に響いた。 音が終わる前に花道院は、間髪をいれずに斬りかかってくる! 俺は慌てて反応し、防いだ。 スピードは俺より格段に上だ。反応するだけで、精一杯の状況……。 これで一撃入れるのに成功したとしても…………アメーバでまた分裂するんだよな……。
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