天才科学者と平民

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もし、本当にそうだとしたら……確証を得る必要があるな。 それなら……。 狙いは……あいつだ! まだ変形が終了しないうちに、俺はフライシューズのエンジンをかけた! 地を蹴り、全力で飛び、距離を詰める。 狙いは最初に“酸”を使った奴だ。 あいつは、アメーバを持ってないはず。 今までの結果から考えると、おそらくスキルの種自体は分裂できないが身体ごとによってスキルの種を分ける事ができる。 もし“酸”がアメーバを持っていた場合は、またその時はその時で考えるしかないな。 持っていなければ……それなりに策は立つし、勝機がある。 “酸”の能力を持つ花道院は俺を真っ直ぐ見据えてきていた。 フライシューズで詰め寄ったのは、フェイントだ! 俺は時空の穴を使い、一気に相手の後ろへ回り込んだ!
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