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やべえ。これが奴の本性か……!
金縛りにあう程の強烈な殺気は、さっきまでと比べ物にならない。
分裂した花道院二人が、“酸”を使った奴に近づくと吸い込まれるように同化し、一つになった。
「絶対的防御の極みはヒーリング能力」
花道院の身体全体から淡白い光が溢れ出すと、奴は俺に背中を見せてきた。
切りつけた爪の傷は瞬く間に塞がっていく……。
やがて傷が完治すると、再び花道院は口を開いた。
「さて、次はもうバレない。あなたは死ぬでしょう」
花道院は、持っていた刀の先を自分に向けた。
まずいな。今度は自分で分裂する気だ……!
そろそろ切り札第一段の出番だな……
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