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守れなくて、ごめん。
最後にメールくれて、ありがとう。
あのメールを俺はあれから何度も読み返してるんだ。
その度に元気づけられたよ。
思い浮かぶのは、まなみの笑顔。
その笑顔を奪ったこいつだけは、絶対に許さない……。
何も気にせず、思いっきり戦える。
高鳴る心臓の鼓動とリズムを合わせ、俺は血を消費した。
右腕の爪は皮膚と同化し、それと共に全身を巡る血液が熱くなった気がした。
鬣となる頭髪は銀色に変わり、急激に伸びていく。
左腕からは新たに三本の爪が生え、ライオンの腕へと変わった。
同時に右腕も完全に左腕と同様にライオンの腕に変わったところで、俺は一息ついた。
まずはこれでいってみるか。
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