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白衣を通した右腕の上腕部を狙い、俺は振りかざした爪を振り下ろした!
「──!」
花道院は上体を僅かに後ろに反らして、爪の軌道から外れた。
爪は空を切り裂く!
「くそっ!」
交わされたと同時に左腕の爪を繰り出す!
爪の動きが読まれているかのように、花道院はぎりぎりのところで再び俺の爪を交わした!
攻撃を止めるな!
第三撃、四撃、五撃、手を休めることなく、爪で花道院に切りかかる!
深い攻撃、浅い攻撃。軌道を変えて、読まれないようにランダムで切りかかるが、悉く花道院はうまく身体を反らして俺の爪を交わしていく。
攻撃をしながら、奴の目を確認してみると、爪の動きを正確に捉えていた。
それなら!
俺は地を蹴り上げて、花道院の顔面を狙い、蹴りを放った!
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