天才科学者と平民

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急な攻撃にも、素早く対応し、花道院はスレスレのところで上体を反らす。 音を鳴らし、空振りした右足の蹴り。 俺は宙に浮いたまま体勢を整えて、今度は左足で腹部を狙いそのまま蹴りつけた! 花道院は身体を横に向けて、華麗に蹴りを避ける。 腹部があったはずの位置を蹴りが通過し、花道院は俺の真横に立った。 多少無茶な体勢でも! 俺は身体を回転させ、空中で逆さまの体勢に持ち込んだ! 逆さまになりながらも、構えた右腕の爪。 俺は下から上に、爪で切りつけた! 三本の爪は見事に花道院右腕太腿に食い込んでいく! 同時に伝わってきた感触は、柔らかいゼリーのような感触! 花道院の身体は右太腿から、真っ二つに割れていく。 どうなってんだ!? 冷たい眼差しが俺に降り注いだ。 能力か!
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