運命の6分00秒

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タイムリミット残り六分……。 動き出した時間は、待ってはくれない。 「人間の姿を完全に捨てられる者は初めて見ました。殺すには惜しいな。ぜひとも連れて帰り、研究したい」 花道院は今日一番の笑顔で、物珍しそうに俺を見上げてきた。 果たして、このシルバーライオンの力はどれくらい何だろうな……? 何分継続できるか試しただけで、ほとんど何もしていない。 力は泉のように湧いてくる気がするんだが……。 とりあえず花道院を食いちぎる目標で、足を前に踏み出してみるか。 踏み出した途端に想像を絶する軽さと速さで、モノクロ世界は花道院一点となり流れ始める!
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