運命の6分00秒

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一瞬で身体を真っ二つにされた花道院。同時に分裂が始まった! 切り裂かれた二つの身体が、新たな身体を作り始める。 これで合計5人。 ここからが、問題だ。片方を殺しても、もう片方が分裂する。 これが永遠に繰り返されるから、奴の力が尽きるのを待つしかないんだ。 その上、ダメージを与えたとしても回復能力がある。 さらにこれまで見守っていた残りの三人が、夏鮫に向かって走り出した! 三方向から一気に距離を詰めていく。 「――!」 渦巻かれた黒い炎の奥で、夏鮫が笑った気がした。 「伏せろ!」 後ろに隠れる真文にそう言うと、俺は足を曲げ身を屈んだ! 渦巻いていた炎と雷が吸い込まれるように夏鮫に密集すると、直後 大爆発を引き起こした!
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