運命の6分00秒

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叫び声……? 呻き声に近い、苦しむ声が僅かに聞こえてくる。 次の瞬間、目前まで迫ってきていた炎が吸い込まれるように引いていく。地は身体二つ分抉り取られ、ガタガタになっていた。 それにより、段々と爆発の中心部が見えてくる。 予想はついたが、爆発地点には身体に黒き炎を渦巻かせた夏鮫が立っていた。 花道院は……。 飛び散った身体の破片は数知れず。 夏鮫を中心として、至る所に花道院の身体が散りばめられていた。 「――!」 その破片、全てが再生を始める。
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