運命の6分00秒

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何百人と部屋の中にいると、聞こえてくる吐息などで、ざわめきを感じる。 少しガヤガヤとし、殺伐とした空気を感じる。静かに刀を構える夏鮫。 俺はモノクロの世界を通して、ただその光景を見据えた。 準備が整ったのか、何百人といる花道院が一斉に地を蹴り、中心部にいる夏鮫に一気に襲いかかる! 花道院が地を蹴った瞬間、黒い炎と雷を轟かせ夏鮫も動き出す。 炎を撒き散らすように、地から生えた雷を使い、そして凄まじいスピードで夏鮫は花道院に斬りかかった! 圧倒的な力としか言えない。 身体の炎は身を守りながらも襲いかかる花道院を燃やし、周囲の雷が次々に地面から花道院を宙に飛ばしていく。 同時に鮮やかに、華麗に、夏鮫は花道院を切り裂いていく。 凄まじいスピードは俺の目でさえ、追い付けず。 分裂のスピードを凌駕し、花道院を斬り倒していく!
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