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遠くに浮かぶ小さな光。
あれはなんだ……?
皇子が浮いていた位置に、僅かだが虹色の光が残っている。
「余裕だな」
視線を皇子の刀に移すが、振り下ろされたスピードには勿論追いつけない。
この異常な速さについてけないのは、もうわかってる。
防ぐ事や避ける事は出来ないにしても、傷を浅くすれば良いんだ!
その度に傷は増え、下手したら二カ所になって血を吸われるスピードは上がるだろう。
それでも慌てて、避けきれず、致命的な傷を負うよりずっと良い。
刀身の長さは身体が覚えている。
俺は身体の重心を少しだけ後ろに倒した!
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