頂上決戦②

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あの時は異常な程 力が漲っていた。 身体能力も爆発的に上がっていたのを思い出した。 じゃあ、こいつもノアから力をもらって戦っているのか? ──よく考えろ。 新たに斬られた縦の傷口を見ると、血が滲み出て、浮くように液体は身体から離れ、皇子の刀身へ流れていった。 やはり二カ所になった……! ここはもう一度、退くしかない! 俺はフライシューズのエンジンを加速させて すかさず距離をとった! が、皇子はその差をすぐに埋めてくる! 追いかけてくる皇子のスピードは凄まじく、やはり目で追えないが、スタート地点を見ると、さっきと同じように虹色の光が僅かに浮いていた。 虹……。 その言葉を聞いたのは……。 三回戦 虹玉 虹石探しの時だ。
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