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間に合うか!?
飛びながら、渋谷の片手が鋭利な黒い刀へと変化していく。
俺はエンジンを全開にし、渋谷の正面へ回り込んだ!
渋谷と皇子の間に入り込む形になり、俺は腕に装着した虎徹を構えた!
皇子に背中を見せる形になっているが、仕方ない!
「──!」
気づいた!
渋谷の視線を見ると、視界に俺が入った事によって気づいたようだ。凄まじいスピードで迫ってきていたが、急速に緩やかになる。
「局長!」
いつまでも背中を見せるわけにもいかず、俺は皇子の方を振り返る。
「何をするつもりだ?」
皇子は眉をひそめ、少し不機嫌そうな表情で口を開いた。
「いいか。渋谷。時間がない。一度しか言わないから良く聞け」
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