頂上決戦②

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“気付いたか”。皇子の言葉が引っかかる。 これで虹玉に秘密があるって確定したわけだ。 全身に流れる冷や汗。 皇子との距離は約3m。 この距離なら、スピードに反応しきれず、殺されるだろうな。 「虹玉……?そんなものどうするんですか?それよりも二人でこいつを!」 後ろから聞こえて来る渋谷の声。焦りと苛立ちが伝わってくる。  「 いいから 行け!    これは局長命令だ! 」 「は、はい!」 思わず怒鳴ったが、理解してくれたようだ。 耳に届いてくるフライシューズのエンジン音。 そろそろさっきから準備していた一撃必殺のエネルギーが溜め終わる。
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