265人が本棚に入れています
本棚に追加
“気付いたか”。皇子の言葉が引っかかる。
これで虹玉に秘密があるって確定したわけだ。
全身に流れる冷や汗。
皇子との距離は約3m。
この距離なら、スピードに反応しきれず、殺されるだろうな。
「虹玉……?そんなものどうするんですか?それよりも二人でこいつを!」
後ろから聞こえて来る渋谷の声。焦りと苛立ちが伝わってくる。
「 いいから 行け!
これは局長命令だ! 」
「は、はい!」
思わず怒鳴ったが、理解してくれたようだ。
耳に届いてくるフライシューズのエンジン音。
そろそろさっきから準備していた一撃必殺のエネルギーが溜め終わる。
最初のコメントを投稿しよう!