頂上決戦②

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皇子は意味深な笑顔で、入口に向けて飛ぶ渋谷を見つめている。 「行かせていいのか……?」 「………………」 質問に答える素振りはなく、皇子の視線は俺に戻された。 溜め終わった……。 やり取りをしているおかげで、一撃必殺の充電が終わった。 右腕に装着した虎徹からは、光り輝くエネルギーが満ち溢れ始める。 「終わりにしよう……」 だいぶ血を吸われたな。 こうしている間にも、皇子の刀に血は吸われ続けている。 「それが切り札か?」 「そうなるな。正直これで駄目なら、お手上げだ」 「面白い。時間もない事だ。さっさと放て!」
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