頂上決戦②

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肩から斜めに刀は振り下ろされ、皇子の刀に負けない程の赤い液体が撒き散らされる! 危なかった!! 僅かに身を引き、傷を浅くする事に成功した! だが、最初に食い込んだ時の傷が深く、左肩は上がりそうにない……。 もう左手は使えないか。 「──!」 傷が浅く命を拾った事に安心したその時、目の前の光景に慌てる。 斬られた時に散った血。垂れた血。今、現在肩から溢れている血が、風で引き寄せたように皇子の刀に吸い込まれていく。 「これが刀の能力。吸った血は、自由に使う事が出来る。今まで吸った血を貯めているおかげで刀身が赤いのだ」 吸血鬼か……? 肩の傷からは血が溢れ、刀に向かって流れていく。 まずい! 俺はフライシューズのエンジンをかけ、皇子から距離をとった!
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