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血で繋がれているという事は、逃げられないとも考えられる。
流れていく血で、居場所がわかってしまうからな。
「逃げても無駄だぞ。俺と君を繋ぐこの血の線はどこに行ったとしても、途切れる事はない。
名称“赤い糸”。
何があっても、君の血を吸い尽くすまでは終わる事はない」
逃げるつもりはないけどな。
そこまではっきり言われると、心を読まれているようで気持ち悪いな。
……生命力を維持できる程の血まで、どれくらいの時間なのだろうか?
……わからないな。頭がフラフラしてきたら、危ないって事くらいだ。
ただ少し冷静になれた。
命が終わるって事がわかって、逆に何かが吹っ切れたのかもしれない。
奴を倒す事だけを考えればいい。
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