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少しだけ開いた、玄関のドア。
そっと扉を開くと、廊下には手すりに寄りかかりながら、俺と真文が星を眺めていた。
「…………」
本当に平和だ。
この時は、数ヶ月後に新撰組に入るなんて、思いもしなかった。
懐かしさに浸りたいがここじゃない。
この場面を見ても、現実は何も解決しない。
「次だ……」
目的は皇帝の正体を見破る事。
正体……?
何かおかしくないか……。
この“正体”という言葉が妙に引っかかる。
そう。ノアは知っている。
だが、俺自身が見破る事で、皇帝の力が弱まると。
まさか……今まで出会ってきた人の中に皇帝はいる。
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