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玉座の間を頭の中で描けば、視界は歪み、玉座の間の景色が形成されていく。
時間にすれば、数十分前に居た玉座の間。
俺が秋醒に移動させてもらい、穴から飛び出た場所だ。
そういえば、現実の世界(?)、いや俺が移動する前に居た場所はどうなってるんだろう。
夏鮫が真文を殺し、仁は気絶したように夏鮫のそばで倒れていた。
天井からは、皇帝と局長。俺の目の前には、ノアと秋醒。
こんなにゆっくりしていて良いのか?
夏鮫が真文を殺した事を考えると、冷静でいられなくなりそうだ。
今は、謎を解くことに専念しよう。
視界は、玉座の間の景色となる。
広々とした王室。床一面に敷かれた赤い絨毯。中央に設置された巨大なモニター。
玉座に視線を移す。
「──!」
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