第1章

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「ようこそ……… 虚へ」 「へっ?」 「順番が来るまで座ってなよ」 「あっ……… はい。つか」 「なに?」 「なんの順番なんですか?」 「黄泉の国行きだけど」 「……… えっ?」 「あなた、痴情のもつれで首筋切り裂かれて死んだよ」 「……… マジで?」 「本当。じゃなきゃココには居ないから」 「………」 「本でも読む?」 「何がオススメなんですか」 「山田クンんちのハードゲイがオススメ」 「じゃ………読みます」 「どうぞどうぞ」 「これ……… なんていうか」 「面白いでしょ?」 「えっ?」 「面白いでしょ?」 「はい…」 「所で、順番はいつ来るんですか」 「後……… 30分」 「30分……… 意外と速いですね」 「うん。意外と速いの」 「どうやら、来たみたい時間が」 「えっ?」   「貴方に、神の御加護を」 「ありがとうございます」
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